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Headroom · ガイド

Headroom を Tailscale と使う

どこからでも自分の Mac へ——ルーターのポートを開けずに。

Headroom は、macOS に標準で入っている「画面共有」(RFB/VNC、TCP 5900)に接続するクライアントです。Mac 側に追加ソフトは要りません。画面共有をオンにすれば、iPhone・iPad・別の Mac から接続できます。自宅の Wi‑Fi では、Mac は一覧に自動で現れます。

外出先から繋ぐとき、よくある答えはルーターのポート開放ですが、それは画面共有をインターネットに露出させることになります。Tailscale を使えばそれを避けられます。手元の端末と、繋ぎたい Mac の両方に Tailscale を入れると、2 台は同じプライベートネットワーク(tailnet)に入ります。Headroom は自宅の Wi‑Fi のときと同じように Mac の Tailscale アドレスへ接続し、通信は Tailscale の WireGuard トンネルの中を通ります。ルーターのポートは開けず、画面共有がインターネットに露出することもありません。

Headroom は Tailscale と組み合わせて使えますが、両者は別の会社の別の製品です。Tailscale(Tailscale Inc.)がプライベートネットワークを、Headroom が画面を担当します。Headroom 自体に VPN やネットワーク機能はなく、Tailscale なしの普通の LAN でもそのまま使えます。 tailscale.com

用意するもの

  • 操作に使う端末(iPhone・iPad・Mac)の Headroom。
  • 繋ぎたい Mac。画面共有をオンにします(手順 1)。
  • Tailscale のアカウントと、両方の端末に入れる Tailscale アプリ。

設定手順

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    Mac 側で「画面共有」をオンにする

    Mac で システム設定 › 一般 › 共有 を開き、「画面共有」をオンにします。サインインには、その Mac のユーザアカウントを使います(推奨)。別途 VNC パスワードで入りたい場合は、画面共有の横の ⓘ から設定できます。

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    両方の端末に Tailscale を入れる

    Mac と、Headroom を使う端末の両方に Tailscale をインストールし、同じ Tailscale アカウントでログインします。これで 2 台が同じ tailnet に入ります。

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    Mac の Tailscale アドレスを控える

    Tailscale で、その Mac の MagicDNS 名(例: mac-mini.tailXXXX.ts.net)か Tailscale の IP アドレス(100.x.y.z)を確認します。次の手順のホストにはどちらでも使えますが、MagicDNS 名のほうが覚えやすいです。

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    Headroom に接続先を追加する

    Headroom を開き、「リモート Mac」一覧の右上の + をタップして「接続先を追加」を開きます。名前(例: 書斎の iMac)、ホスト名 / IP アドレス に手順 3 の MagicDNS 名または Tailscale IP、ポート に 5900、ユーザ名(macOS アカウント)にその Mac でサインインするアカウントを入れます。パスワードは任意で、空のままなら接続時に聞かれます。「保存」をタップします。

    自動発見は LAN 内だけです。「同じネットワーク上の Mac」は Bonjour で見つけていて、Bonjour は Tailscale を越えません。Tailscale 越しの Mac はこの欄には出ないので、上のように手入力で追加してください。

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    接続する

    保存した接続先をタップしてサインインします。以降は、端末がインターネットに繋がっていればどこからでも「保存した接続先」からワンタップです。

Mac 版の「リモート Mac」一覧。右上の + で接続先を追加します。「同じネットワーク上の Mac」には同じ LAN の Mac だけが並びます。
Mac 版の「リモート Mac」一覧。右上の + で接続先を追加します。「同じネットワーク上の Mac」には同じ LAN の Mac だけが並びます。

知っておくこと

Wake-on-LAN は Tailscale 越しには届かない

Headroom は一覧からスリープ中の Mac を起こせます(MAC アドレスを入れておくと出る「起動」ボタン)。これは LAN 内にマジックパケットをブロードキャストする仕組みで、ブロードキャストは Tailscale を通りません。スリープした Mac を外から起こすことはできないので、Mac 側でスリープしない設定にするか(システム設定 › エネルギー、ノートなら ディスプレイ)、同じ LAN 内の別の端末から先に起こしてください。

Tailscale の ACL を絞っている場合

tailnet のアクセス制御で通信を制限しているなら、Headroom を使う端末からその Mac への TCP 5900 を許可してください。Tailscale の既定ポリシーならそのまま通ります。

Mac 側に足すものは Tailscale だけ

画面共有は macOS の一部です。Mac に追加するのは Tailscale だけで、それも他の用途で入れるのと同じ Tailscale です。

Headroom は無料版で 1 日 3 分まで接続できます。Headroom Pro は買い切り(サブスクリプションではありません)で接続時間が無制限になり、同じ Apple アカウントの iPhone・iPad・Mac で共通です。

Tailscale は Tailscale Inc. の登録商標です。WireGuard は Jason A. Donenfeld の登録商標です。Headroom は MusicFlow が開発しており、Tailscale Inc. との提携・承認関係はありません。Mac、iPhone、iPad、macOS は Apple Inc. の商標です。